ハンドメイド作品を格上げする方法にはいろいろありますが、そのひとつにオリジナルのロゴを使ったパッケージやタグを添える方法があります。味気のないパッケージでハンドメイド作品を包むよりも、おしゃれなロゴが入ったもので飾った方が断然見栄えがよく、作品自体もより華やかになるのです。
この記事では、ハンドメイド作品に添えるロゴを作成する方法を3つ紹介します。
ハンドメイド作品に使えるロゴを作成する方法として最もおすすめなのが、無料で使えるロゴ作成サイトを使って自分でロゴを作る方法です。ハンドメイド作家さんは基本的にものを作ることに長けている人が多いため、「ロゴも自作しよう」と考える人も必然的に多いと考えられます。
しかし、そもそもハンドメイドとロゴ作成は「ものを作る」という点では共通していても、実際の作業は似て非なるもの。ですからまっさらな状態からロゴを作るのは、いくらもの作りが得意なハンドメイド作家さんでも難しい場合が多いのです。
そんな時に頼りになるのが無料でロゴを作成できるWEBサイトです。このようなサイトのなかには、ブランド名やショップ名を入力しビジネスのタイプを選択するだけで、自動でロゴを作成してくれるところもあります。ただこれだとあまりにも作業然としていて味気なく、もの作りにこだわりがあるハンドメイド作家さんにしてみれば魅力的に感じられないこともあるでしょう。
そんな人には、豊富なテンプレートやイラストから好きなものを自由に組み合わせてロゴが作れるサイトの利用がおすすめです。
自由なスタイルでロゴが作れるサイトとしては、手軽にオンラインストアが作れる「STORES.jp」を運営するストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社が提供している「ロゴメーカー」や、ロゴだけでなくバナーやチラシなども簡単に作れる「Canva」などがおすすめです。
どちらも無料でロゴが作れる上に商用利用可能なロゴが作れるので、ハンドメイド作品に付けるロゴを作成するにはぴったりのサイトといえます。前者のロゴメーカーは、入力したブランド名やショップ名に好きなアイコンを組み合わせていくスタイルでロゴを作成していきます。
作成中のロゴがネームタグや名刺に印刷されているようなプレビュー画像が見られるので、できあがりのイメージを明確にしながらロゴ作成を進められるのがロゴメーカーの特徴です。もうひとつのおすすめとして紹介したCanvaは、業種ごとに用意されたロゴのテンプレートのなかから好きなものを選び、これをアレンジしていくスタイルでロゴ作成を行います。
テンプレート内のイラストのサイズを変えたりフォントの色を変えたりと、テンプレートからの作成でありながら比較的自由度が高いのがCanvaの魅力です。
「ハンドメイド作品だけじゃなくロゴも自分で作りたい」と考える方には、画像編集ソフトを使ってイチからロゴをデザインする方法もおすすめです。ある程度パソコンやソフトに関する知識が必要なため万人におすすめできる方法ではありませんが、この方法なら本当に最初から最後までこだわったロゴデザインが可能になるため、既存のテンプレートやイラストに満足できないこだわり派の方にはうってつけの方法であるといえます。
パソコンで使用する画像編集ソフトといえば「Photoshop」が有名ですが、このソフトは有料なのでロゴを作成するためだけに導入するのは少々ハードルが高いといわざるを得ません。お仕事で使うためにすでに持っているなら話は別ですが、そうでない場合には無料で使える画像編集ソフトを活用するのがおすすめです。
ロゴ作成に使用するフリーの画像編集ソフトとして最もおすすめなのが「GIMP」です。このソフトはPhotoshopの代わりに使われることが多い画像編集ソフトで、有料ソフトにも引けを取らない機能性の高さが魅力です。
多機能ゆえに使い方を覚えるのに苦労するかもしれませんが、これを使いこなすことができれば必ずや納得のロゴを作ることができるでしょう。このソフトが難しいと感じる場合には、Windowsパソコンにはじめから搭載されている「ペイント」でもロゴの作成が可能です。
機能性ではPhotoshopやGIMPに遠く及びませんが、ロゴを作るために最低限必要な機能は備わっているので、簡単なデザインのものなら問題なく作ることができます。このようなソフトを使ってロゴを作成する場合でも、商用利用が可能なフリー素材を上手に使ってロゴを作ることも可能です。
インターネットで検索すれば、商用利用可能なフリー素材を集めているサイトは大量に見つかるので、どのサイトのどんな素材を使ってロゴを作ろうか迷ってしまうかもしれませんが、この時間も楽しむつもりでロゴ作成に挑戦すれば、きっと素敵なロゴが完成することでしょう。
自分のデザイン力に自信がないとか、上記のサイトやソフトを利用してロゴを作ってみたもののどれもピンとこなかった、などという場合には、思い切って誰かにロゴの作成を依頼する方法も選択肢のひとつです。もちろんお金はかかってしまいますが、デザインを得意とする人に作成を依頼した方がクオリティーの高いロゴができあがる可能性が高いため、結果的に安い買い物になる場合もあります。
といってもデザイン会社にロゴの作成を依頼する場合、ロゴひとつデザインしてもらうのに3万円から5万円ほどの費用がかかってしまうので、ハンドメイド作品に添えるロゴにこの値段をぱっと出せる作家さんは多くないでしょう。
しかし最近では、クラウドソーシングサービスを利用して個人にデザインを依頼することもできます。代表的なクラウドソーシングサービスとしてココナラやクラウドワークスなどがありますが、このようなサービスを利用すれば比較的手頃な価格でロゴ作成を依頼することができるのです。
ただこのようなサービスは受注している人のレベルがまちまちなので、相手がどれくらいの技術を持った人なのかしっかり吟味した上で仕事を依頼しないと、思ったような結果が得られない場合もあるので注意が必要です。これらのサービスの多くは、過去に仕事を発注した人の受注者への評価を公開しているので、これを参考に依頼する相手を選ぶと良いでしょう。
ロゴを作成する方法にはさまざまなものがあり、それぞれに違った特徴があります。その特徴を頭に入れておけば、あなたの性格や好みに合ったロゴの作成方法が自然とわかってくるはずです。あなたもこの記事で紹介した方法を参考に、自分に合った方法であなただけのロゴを作成し、ハンドメイド作品をグレードアップさせてみてください。